サイバーセキュリティ対策は、これまでソフトウェアの脆弱性を塞いだり、個人情報の漏えいを防ぐことが主流でしたが、今や物理的な犯罪の主戦場がサイバー空間に移行しており、すっかり様変わりしています。プロの犯罪集団は用意周到に準備し、対策が最も甘いところを突いてきます。さらにネット接続されたセンサーやデバイスの急増は厄介です。点ではなく面となり、幾何級数的にリスクが高まっていきます。もはや「100%防ぐセキュリティ対策」は幻想です。セキュリティインシデントの発生を前提とした事業リスク管理体制の構築が求められています。

第49回 ITmedia エグゼクティブセミナーでは、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンターで重要インフラグループを統括する結城則尚内閣参事官をお招きし、いざという時に備え、緊急事態にも柔軟に対応できる組織力の重要性とそれを高めていくための勘所についてご講演いただきます。

Guest Speakers

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)重要インフラグループ内閣参事官
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 サイバーフィジカルセキュリティ研究センター
インフラ防護研究チーム 客員研究員
結城 則尚 氏 内閣サイバーセキュリティセンター重要インフラ担当、経産省製品安全課、原子力安全・保安院電力安全課、同原子力発電検査課、資源エネルギー庁原子力産業課、米国原子力規制委員会原子炉規制局、通産省原子力発電安全企画審査課等を歴任。
東北大学工学部機械工学科卒業。発変電プラント等の運転、保守、設計、建設業務の後、原子力発電に対する設計審査、検査、事故調査を担当。IAEA専門家として、国際マネジメント規格策定、国際審査業務に従事。専門は、マネジメントシステムを活用した組織の活性化、緊急時対応、基準認証、新規事業開発。
2015年の日本年金機構個人情報漏えい事案原因究明報告書等、事故報告書を数多く担当。

SBテクノロジー株式会社 プリンシパルセキュリティリサーチャー 辻 伸弘 氏 セキュリティエンジニアとして、主にコンピュータの弱点を洗い出し、修正方法を助言するペネトレーションテストなどに従事。
現在はTVやインターネットを通じた情報発信も積極的に行っている。自宅では、趣味としてのハニーポットの運用、侵入検知システム(IDS)による監視、 セキュリティ情勢の調査・分析などを行っている。

対象者

一般事業会社および官公庁団体における、経営層/CEO/CIO/事業部門長・課長/経営企画部長・課長/情報システム部門長・課長など

プログラム

13:30~13:40
開会挨拶
開会挨拶

ITmedia エグゼクティブ編集部
エグゼクティブプロデューサー
浅井 英二

13:40~14:30
基調講演
サイバー事案から学ぶ いざという時にも柔軟に対処できる実践的セキュリティマネジメントとは?

日本年金機構の情報漏えいは、緊急事態に企業がどう備えるべきか、日本企業に多くの教訓を残しています。事案は実際に起こるものとして備えるべきことをわたしたちに教えてくれました。数多くの事案対処の現場で対応した経験を持つ結城則尚内閣参事官が、セキュリティを組織運営の一部として捉え、緊急事態にも柔軟に対処できる実践的なセキュリティマネジメントについてご紹介します。

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)
重要インフラグループ
内閣参事官
結城 則尚 氏

14:30~15:10
セッション1
経営目線で理解する!今取り組むべきエンドポイント・セキュリティ標準化の最前線

今、まさに導入検討しているその「ツール」は、経営側の期待に応える事が出来るのか?この十数年来の難問に対して真正面から取り組み、グローバルを代表する全ての業種にて、数万から数十万台規模の導入実績を重ね続けるTanium。このセッションでエンドポイントセキュリティの5年後のビジョンがイメージできるでしょう。

Tanium合同会社
リード・セキュリティ・アーキテクト CISSP
公認情報システム監査人
楢原 盛史 氏

15:10~15:50
セッション2
The Enterprise Immune System:世界をリードするサイバーAI

ケンブリッジ大学の専門家らにより開発された機械学習とAIのアルゴリズムを応用して、クラウド、仮想、IoT、産業用制御システム(ICS)などあらゆるデジタル環境で機能する、ルールやシグネチャに依存しない新機軸のセキュリティソリューションを提供するサイバーAI企業です。ネットワーク全体の定常状態をリアルタイムに常に把握・可視化し、未知の脅威を自動的に検知・遮断する自己学習型アプローチについて詳説します。

ダークトレース・ジャパン株式会社
執行役社長
芦矢 悠司 氏

15:50~16:00 ~コーヒーブレイク~
16:00~16:40
セッション3
ネットワーク全体を俯瞰で捉え、内部に侵入した脅威を可視化
ー次世代ネットワーク型AIセキュリティ

サイバー攻撃は、もはや境界防御のみでは防ぐことができません。5G/IoT時代の中で様々なITデバイスや端末がマルチOSとしてネットワークにつながっています。EDRによるアプローチとは異なる、環境を選ばない究極のAIセキュリティ対策をご紹介します。

Vectraジャパン株式会社
Senior Sales Engineer
福田 一夫 氏

16:40~17:30
特別講演
安全からの脱出~脅威と向き合う道標~

みなさんは何が怖いですか? 何を恐れていますか?

毎日のように見聞きする漠然とした脅威に怯えてはいませんか? 安全はなくとも、安心は手に入るはずです。

私は、この10数年セキュリティという仕事を通じて皆さんに寄り添おうとしてきました。それと同じくらいに、脅威にも寄り添ってきました。その中から、オリンピックに向けられるハクティビズム。標的型攻撃とランサムウェアとの戦い。これらの話題を通じて「今、本当に必要である」と私が信じているもののお話をします。

そろそろ、安全という牢屋に囚われたわれわれ自身と向き合いませんか?
さぁ! 安全から脱出しましょう!

SBテクノロジー株式会社
プリンシパルセキュリティリサーチャー
辻 伸弘 氏

※ 登壇者、タイムテーブルが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。