1990年以降、日本企業は世界の潮流から取り残されつつあると感じています。「失われた10年」という嫌な言葉がありますが、やがて20年の長きに渡ろうとしているのではないでしょうか。

 かたやグローバルで成功するコングロマリットは、経営の強力なリーダーシップの下、成長余力のある事業領域を絶えず探し求め、その資源の再配置をダイナミックに行い、しかも、その一方でガバナンスのためのツールとしてITをフルに活用し、リーマン・ショック以降も企業としてたくましく成長し続けています。彼我(ひが)の差は、広がるばかりです。

 日本の企業が先ず取り組まなければならないことは、組織の手直しや小手先の改善ではなく、組織・業務を根本から見直す改革・革新であり、人的資源の最適配置ではないでしょうか。

 第20回 ITmedia エグゼクティブセミナーでは、ビジネスプロセス革新協議会の協力を得て、企業活動を活性化し、戦略的に企業価値を向上させるアプローチを議論します。

開催概要

タイトル 第20回 ITmedia エグゼクティブセミナー
~今こそ求められる経営の高度化シリーズ第5弾~
「新たな企業価値を創造するビジネスプロセスイノベーション」
日時 2011年3月3日(木) 13:30~17:35(受付13:00~)
会場 青山ダイヤモンドホール [地図]
東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B5出口より直結
定員 100名
対象 ITmedia エグゼクティブ会員ほか〔ユーザー企業に所属する経営層/CEO/CIO/CFO/事業部門長/経営企画部門長/情報システム部門長〕
※お申し込み多数の場合は対象の方を優先とさせていただく場合がございます。予めご了承ください。
参加費 無料
主催 ITmedia エグゼクティブ編集部
協力 ビジネスプロセス革新協議会(BPIA)
エグゼクティブ・リーダーズ・フォーラム(早稲田大学IT戦略研究所)
経営情報学会
協賛 日本オラクル株式会社
株式会社日立製作所
Kofax Japan株式会社
(50音順)

※講演タイトルや講演内容、登壇者が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

講師 プロフィール

飯島 淳一 氏 【基調講演】
東京工業大学 大学院 教授
飯島 淳一 氏

東京工業大学 大学院 教授、元経営情報学会会長。1954年生まれ、工学博士。東京工業大学 大学院 総合理工学研究科助手、工学部助手、同助教授を経て、1996年より、社会理工学研究科 経営工学専攻教授。現在、同専攻長。数理的システム理論と情報システム学を専門としており「ITによるビジネス価値向上」の観点から、ビジネスプロセスモデリング、IT投資対効果などについて研究している。
著書に『ビジネスプロセスモデリング』(共著:日科技連出版社:2000年)、『成功に導く システム統合の論点』(共著:日技科連出版社:2005年)、『CIO学』(共著:東大出版会:2007年)、『CIOのための情報・経営戦略』(共著:中央経済社:2010年)など。
根来 龍之 氏 【特別講演】
早稲田大学ビジネススクールMBA/MOTプログラムディレクター
根来 龍之 氏

2008~2009年度、経営情報学会会長。早稲田大学ビジネススクール教授(MBA/MOTプログラムディレクター)。早稲田大学IT戦略研究所所長。京都大学文学部卒業、慶應義塾大学ビジネススクール修了(MBA)、鉄鋼会社、英ハル大学客員研究員などを経て現職。
著書に『代替品の戦略』(東洋経済新報社)、『デジタル時代の経営戦略』(編著:メディアセレクト)、『ERPとビジネス改革』(共著:日科技連出版社)など。

プログラム

13:00~ 受付
13:30

13:40

開会挨拶

アイティメディア 執行役員 ITインダストリー編集統括部長
浅井 英二
13:40

14:40

基調講演

『20世紀からの決別
 ─企業競争優位性の確立とビジネスの生産性向上を』


 ビジネス環境が激変する中、売れる仕組みや儲かる仕組みをどのようにして確立すればよいのでしょう。企業活動を活性化し、戦略的に企業価値を向上させるためには、顧客と従業員の満足度を高め、新しいビジネスモデルの創出が不可欠です。
 ここでははじめに、ビジネスプロセス志向性が、企業業績及びビジネスイノベーションに寄与することを、大規模調査にもとづいて明らかにします。
 では、ビジネスプロセス志向性を高めるためには、どうすればよいでしょう。一つの方法は、従業員一人一人が、企業活動の全体像をイメージできるようにすることです。企業活動は人間活動を要素とする人間活動システムですから、そのためには「ひと」と「ひと」のつながりに焦点を当てて、ビジネスプロセスをモデル化することが有効であると考えます。

講演者:
 東京工業大学大学院 教授
 飯島 淳一 氏
14:40

15:15

セッション1

『「強い現場」に導くシステムを作る3つの要件
 ~実例から探るシステム改善モデルとは~』


 変化の激しい市場環境の中、M&A実施などによる企業競争力強化の動きはますます加速しています。一方、その競争力の根幹を支えている現場では、ビジネス変化の影響を受ける中においても現場力向上の活動が求められています。今まで人海戦術や個人スキルで対応していた状態から、システム統合により既存の仕組みが変わる中でも、高品質を保ちながら短納期で業務をこなしていくために、継続的な業務改善の実行が欠かせません。
 本講演では、現場の課題解決を実現する企業システム改善のアプローチを通じて、継続的な業務改善・システム改善へのプロセスを実現するための取り組みをご紹介します。

講演者:
 株式会社日立製作所
 ソフトウェア事業部 第2AP基盤ソフト設計部 担当部長
 吉村 誠 氏
15:15

15:50

セッション2

『業務生産性向上を狙ったBPM活用事例のご紹介』

 ビジネス環境の変化に順応したシステム構築は、すべての企業での必須要件であり、かつ業務に貢献し具体的な効果が得られることがますます重要となってきております。
 ITの変更柔軟性向上や業務貢献を後押しする技術の一つにBPMがあります。先進企業はBPM技術をどのように活用し、どんな効果を得られたのか、お客様事例からその極意を紐解きます。

講演者:
 日本オラクル株式会社
 Fusion Middleware事業統括本部 シニアディレクター
 清水 照久 氏
15:50

16:00
コーヒーブレイク
16:00

16:35

セッション3

『文書を中心とした新しいビジネスプロセス自動化の手法と効果』

 従来、ビジネスで利用される書類や文書は、データを保管する目的でスキャンが行われてきました。進化した情報キャプチャ技術をご利用いただくと、スキャンした書類・文書の内容がデータ処理可能な形で自動認識されると共に、それらのデータをERP、CRMなどのビジネスソフトウェアと連携することが可能となります。ビジネスプロセスに大きな効率化をもたらす仕組みとその手法について、文書の観点からご紹介します。

講演者:
 Kofax Japan株式会社
 営業部 部長
 福田 勝康 氏
16:35

17:35

特別講演

『情報活用と競争優位』

情報システムがどのように競争優位に貢献するのか、その因果関係を明確に示すことは難しいと言われる。今回の講演では、因果関係の分析と合意を形成するための方法について考える。情報システムは「仕組」に埋め込まれることによって、競争優位に貢献する。情報システム構築の際は「仕組」の構成要素として、企業が蓄積してきた有形・無形の資源と関係する事業活動を上手く組み合わせることを意識する必要がある。

講演者:
 早稲田大学ビジネススクールMBA/MOTプログラムディレクター
 根来 龍之 氏

※講演タイトルや講演内容、登壇者が変更になる場合がございます。予めご了承ください。


■お問い合わせ先:アイティメディア株式会社 イベント運営事務局
E-Mail: event_support@sml.itmedia.co.jp  TEL: 03-6824-9376

opyright(C) 2011 ITmedia Inc. All Rights Reserved.
 

主催

ITmedia エグゼクティブ編集部
ITmedia エグゼクティブ編集部

協賛

日本オラクル株式会社
日本オラクル株式会社


株式会社日立製作所
株式会社日立製作所


Kofax Japan株式会社
Kofax Japan株式会社


(50音順)


協力

ビジネスプロセス革新協議会(BPIA)
ビジネスプロセス革新協議会(BPIA)


エグゼクティブ・リーダーズ・フォーラム
(早稲田大学IT戦略研究所)


経営情報学会