新型コロナウイルスの影響は、製造業のモノづくりを直撃しました。影響の長期化が予測されるなか、製造業はモノづくりの抜本的な変革に迫られています。
新型コロナウイルスの影響は様々な形で出ています。MONOist編集部が行なった読者調査では、部材調達が一番影響を受けているという結果でした。取引先の倒産(2次、3次取引先などを含め)、新型コロナウイルス感染者による工場の生産能力ダウンなどにより、調達の停止や大幅な納期遅延が発生しています。こうした事態が長期的に断続的に起こり続ける可能性があるなかで、製造業は安定した生産を実現していかなければなりません。
安定した生産を実現させていくには、デジタルの力を上手く活用していく必要があります。多くの企業の調達機能は、依然として旧来のアナログなやり方を続け、デジタルのメリットをいかせていません。効果的なデジタル戦略を実行することで、調達・供給体制のリスクマネジメント、柔軟な調達体制の確立、調達プロセスの自動化・効率化を図ることが期待できます。
本セミナーでは、長期化する新型コロナウイルスの影響に対し、製造業の調達プロセスにおけるデジタル活用のメリット、安定した生産を戦略的に実現していくためのヒントを発信し、新たなモノづくりへのシフトの一助になるセミナーにしたいと考えています。
Guest Speakers
【基調講演】
株式会社浜野製作所
代表取締役 CEO
浜野 慶一 氏
1962年 東京都墨田区生まれ。大学卒業後、都内板橋区の精密板金加工メーカーに就職。1993年 創業者・浜野嘉彦の死去に伴い、株式会社浜野製作所 代表取締役に就任、現在に至る。
「おもてなしの心」を経営理念とし、設計・開発から多品種少量の精密板金加工、金型設計・製作、量産プレス加工、装置・機器の組立まで、幅広い業界業種の課題をサポート・解決している。また、電気自動車「HOKUSAI」、深海探査艇「江戸っ子1号」をはじめとする産学官連携事業や、ものづくりイノベーションを支える開発拠点「Garage Sumida」では、ベンチャー企業、大学・研究機関の開発支援を推進している。そのユニークな経営スタイルは「新たな先端都市型のものづくり」として、国内外から大きな注目を集めている。
【特別講演】 アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部 インダストリーXグループ マネジング・ディレクター 志田 穣 氏
プログラム
13:00~13:40 基調講演 |
事業構造を変える!東京下町、町工場の挑戦。1990年代、メーカーの生産拠点の海外・地方移転が続くなか、東京の下町で4次、5次下請けの金型工場の跡を継いだ2代目が自社の価値を見直し、「下請け仕事は誇らしい仕事で胸を張ってやるべき。ただし、下請け体質からは脱却しなければならない」と、事業構造変革に挑戦し、結果、どのようなことが起きているかをお話します。 株式会社浜野製作所 |
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13:50~14:20 セッション1 |
レジリエントなサプライチェーン構築の実態
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14:30~15:00 セッション2 |
製造業における労働生産性改革meviy(メヴィー)日本の基幹産業である製造業は、労働力・労働時間の減少といった構造的な課題を抱えており、ポテンシャル解放のためには労働生産性改革が待ったなしの状況といえる。ものづくり産業の裏方として取り扱い部品点数3,100万点・グローバル顧客基盤32万社の製造現場を支えるミスミが、DXを通じた「ものづくり産業の勝ち姿」の提示を行う。 株式会社ミスミグループ本社 |
15:10~15:40 セッション3 |
デジタルを活用したアジリティの高いサプライチェーン再編アプローチ新型コロナウィルス、税政策などを契機に、様々な業界で生産拠点やサプライヤーの見直しといったサプライチェーン再編が進められています。デジタルシミュレーションを活用することで、短期間で最適なサプライチェーンを実現するとともに、状況変化に合わせて高頻度かつ柔軟に改善を継続するためのアプローチをご紹介いたします。 KPMGコンサルティング株式会社 |
15:50~16:30 特別講演 |
AI・ロボティクスで強化されたサプライチェーンの新しい姿社会情勢が劇的に変わるなか、従来の調達手法のままでは必要とされている経営判断のスピードに対応できない。本セッションでは、キーとなるサプライチェーン全体のネットワークデザインと、また運用面においてAIやロボティクスなどを活用し、リアルタイムで最適なオペレーションを実施する手法について説明する。 アクセンチュア株式会社 |
ご都合で会期中に観られない方も、繰り返して観たい方も、ぜひアーカイブ配信を視聴ください。
※ 登壇者、タイムテーブルが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。