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日本Javaユーザーグループや日本Androidの会の会長を務め、クラウドに関する勉強会なども精力的に開催されている丸山不二夫先生(早稲田大学大学院情報生産システム研究科客員教授)。そんな丸山先生が社会人のIT技術者を対象に、多彩なゲストスピーカーを迎え、最先端の技術動向を取り上げる「丸山先生レクチャーシリーズ in 東京」を今年も開催致します。
今年度で7年目を迎える同セミナー。回によっては抽選となることも珍しくないほど、有用なセミナーとして知られています。今年度も、エンタープライズ分野の優れた論客に数多く登壇いただく予定で、興味深いレクチャーとなることでしょう。ぜひ、申し込みの上、会場へと足をお運びください。
以下、丸山先生からのメッセージを抜粋します。
テーマ:「クラウド、SOA、モバイルデバイス」
今年の丸レクセミナーは、クラウドをメインのテーマにしたいと思います。
クラウドコンピューティングは、クラウドがネットワークを通じて提供するサービスを利用して、システムを構成しようという技術です。ネットワーク上のサービスを利用するという点では、クラウドコンピューティングは、丸山がこの数年関心を持ってきた、SOAやGridと共通のアプローチにたつものです。
クラウドのサービス提供では、単に大規模であるだけでなく、利用者のニーズの増減に柔軟に対応し得るスケールアウトするシステム構築が大事なポイントになります。その意味では、クラウドは、利用者にとっては非常に経済的なシステムです。丸山は、現在の世界的な大不況が、クラウドへの移行を強力に推し進めるてこになると考えています。
丸山が、今年の一連のセミナーで、クラウドとその周辺技術と並んで、特別に重視しようと考えているのは、AppleのiPhone、GoogleのAndroidといった新しいモバイルデバイスの登場についてです。これらのデバイスは、それ自体が新しいメディアとして魅力的なものですが、丸山は、これらのデバイスたちがクラウドのサービスの受け取り手としての役割を果たしていくだろうことに注目しています。
その意味では、クラウドと新しいモバイルデバイスは、相補的な関係にあります。このことは、クラウドを考える上でも、新しいモバイルデバイスを考える上でも、とても大事な視点だと丸山は考えています。クラウドなしのモバイルも、モバイル抜きのクラウドも、その新しい魅力と能力を、十分に発揮することはできないのです。
満員御礼
お申込を終了させて頂きました
開催概要 |
タイトル |
丸山不二夫レクチャーシリーズ第1回 クラウド時代の到来 |
日時 |
2008年11月13日(木) 13:30~(受付開始 13:00) |
会場 |
日本電気株式会社 講堂
東京都港区芝5-7-1 >>地図
最寄り駅:
JR山手線・京浜東北線 田町駅、地下鉄都営三田線・都営浅草線 三田駅 |
定員 |
400名 |
参加費 |
無料 |
主催 |
早稲田大学、日本電気株式会社 |
共催 |
アイティメディア株式会社 株式会社コンポーネントスクエア |
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プログラム |
13:30
~
13:35 |
ご挨拶
ITmedia エンタープライズ 編集長
浅井英二 |
13:35
~
14:30 |
基調講演
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『クラウド時代の到来』
最初に、クラウド登場の歴史的・技術的な背景を探り、クラウドへの移行がある種の必然性を持っていることについて語りたいと思います。
続いて、クラウド技術の最大の特徴のひとつであるScale-outする技術について考察します。最後に、クラウド時代の到来が、新しいIT技術の爆発的な進化とパラダイム転換の引き金になるであろうという展望を述べます。
講演者:
早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 客員教授
日本Androidの会 会長
丸山 不二夫 氏 |
14:40
~
15:20 |
セッション1
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『クラウド時代のプラットフォームとSaaS』
クラウドコンピューティングという言葉が生まれ今日の様に注目を集める一方で、様々な解釈が生まれ捉え方も人それぞれに思えます。 そこでクラウドコンピューティングが持つ本来の意味と本当の価値に立ち返り、これからの開発者は何に注目していくべきなのか、弊社のサービスを例に挙げながらご紹介します。
講演者:
株式会社セールスフォース・ドットコム
Force.comディベロッパープログラム/AppExchange
スペシャリスト
岡本 充洋 氏 |
15:30
~
16:10 |
セッション2
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『グリッドとクラウドの最新標準化動向』
さまざまな産業分野で普及が進むグリッドでは、相互接続性の確保のため、標準仕様群の開発と、それら標準仕様に準拠するグリッドミドルウェアの開発が本格化してきた。一方、揺籃期であるクラウドでは、まだまだ標準化の動きが見えない。本講演では、国際標準化団体 Open Grid Forumが今年開催した3回の標準化会議(OGF22: 2月・ボストン、OGF23/BEinGRID: 5月・バルセロナ、OGF24/GridAsia 2008: 9月・シンガポール)での議論を中心に、グリッドとクラウドの最新標準化動向を紹介する。
講演者:
富士通研究所 ITシステム研究所 主席研究員
国立情報学研究所 客員教授
OGFボードメンバ、OGSA-WG共同議長
岸本 光弘 氏 |
16:20
~
17:00 |
セッション3
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『企業内クラウドの1つの形
- Oracle Coherence による統合データサービス -』
クラウド・コンピューティングは企業内でどのような形で具現化されていくのか。その1つの形が統合データサービスです。
本セッションでは、実例を元にその活用シーンに触れながら、その直接的な効果や、当初の構想とは違う形で現れた副次的効果についてご紹介します。
講演者:
日本オラクル株式会社
製品戦略統括本部
シニアマネージャ
杉 達也 氏 |
※内容は予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
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【お問い合わせ先】
アイティメディア イベント運営事務局
Mail:event@ml.itmedia.co.jp
Tel:03-5293-2621
受付時間:10:00~18:00/月~金(祝日を除く)
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東京大学、一橋大学大学院卒業。1987年に稚内に移住し、「最北端は最先端」をモットーに、新しいIT技術にいち早く対応した、先進的なIT教育を展開。2000年より稚内北星学園大学学長。2004年、社会人のIT技術者を対象とした東京サテライト校を設置。
毎年東京都内で開催される「丸山不二夫レクチャーシリーズ」は、Javaを始めとする最先端技術を紹介する場として有名IT企業の後援を集め、好評を博している。一方でネパール、バングラデッシュ、ベトナム、中国などアジア諸国でのIT技術の普及にも尽力。また、SOA/Javaエバンジェリストとしても知られている。
現在は早稲田大学大学院情報生産システム研究科客員教授。また、日本Androidの会で会長も務める。
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