自動車向け機能安全規格であるISO26262が正式発行されて3年目を迎えます。国内大手自動車メーカーがサプライヤに対してISO26262への対応について一定のメドを付けるように要望したのが2014年。まさに今年です。

このISO26262に対応可能な体制については、いわゆるメガサプライヤはほぼ整備を完了しつつあるようです。しかし、中小のティア1サプライヤや、ティア2以下のサプライヤについては未整備の企業が多数残っています。また、ISO26262対応で最も困難とされていたソフトウェア開発プロセスの改善が完了しているサプライヤも、ハードウェア開発プロセスについてはまだ手が付けられていない事例も見受けられます。

本セミナーでは、車載システム/ハードウェア/ソフトウェアの開発を担当している技術者を対象として、ISO26262対応へのめどを早急に付けるための方策について解説します。

基調講演 講師プロフィール

一般財団法人 日本自動車研究所
ITS研究部 次長
小谷田 一詞 氏
大学院修了後およそ30年間、電気メーカーに勤め、主としてソフトウェア開発に従事した。旅客案内システム、映像集中監視システム等のシステム件名開発、カーナビゲーションシステム、Full Hi-Visionムービー等の量産品開発にマネージャーの立場で参画。

・旅客案内システム、映像監視システム
 札幌市交通局、東京都交通局、成田空港、関西国際空港等、多数
・大規模テレビ会議室システム等のシステム開発
 関西電力、北陸電力
・NTTドコモ向け高密度音声処理装置(Half-rate)
・カーナビゲーションシステム、VICSシステム等自動車IT&ITS分野 のシステム開発
・ETCシステム、AHSシステム等 路車間ITシステム開発
・PMOコンサルタント業務、プロセス改善推進業務

プロセス改善コンサルティング中に機能安全規格ISO26262と関係を持つことで、2012年4月JARIに転職、現在に至る。

特別講演 講師プロフィール

慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科
准教授
白坂 成功 氏
1994年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学修士課程修了。同年三菱電機株式会社入社。宇宙開発に携わる。
2010年慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了。博士(システムエンジニアリング学)。
2008年 4月より慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科非常勤。2010 年より同准教授。現在に至る。
「こうのとり」の開発では、システム安全を担当し、世界で初めて無人宇宙機についてNASAの安全審査を通過した。

開催概要

タイトル もう待っていられない! ISO26262対応をいかに進めるべきか
日時 2014年6月17日(火) 13:00~17:00(受付 12:30~)                         (懇親会 17:20~18:30)
会場 ソラシティカンファレンスセンター RoomC
JR 中央・総武線   「御茶ノ水」駅 聖橋口から徒歩1分
東京メトロ 千代田線 「新御茶ノ水」駅 B2出口 [直結]
東京メトロ 丸ノ内線 「御茶ノ水」駅 出口1から徒歩4分
都営地下鉄 新宿線 「小川町」駅 B3出口から徒歩6分
定員 100名
対象 自動車メーカー、サプライヤおよび関連する組み込みソフトウエアメーカーにおいて開発・設計に携わるリーダークラスの方
※協賛の競合企業にお勤めの方、および上記対象外の方のお申し込みはお断りすることがございます。予めご了承ください。
参加費 無料
主催 アイティメディア株式会社 エンジニアリングメディア編集部
協賛 DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社、QNX ソフトウエア システムズ株式会社

※講演内容、登壇者などプログラム内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

プログラム

12:30~ 受付
13:00

13:05
開会挨拶
13:05

13:50

基調講演

機能安全は、技術者として当然持つべき「コアコンピタンス」である。

自動車用機能安全規格ISO26262は、OEM、Tierサプライヤの開発活動に浸透してきているように見える。 しかしながら、開発現場一人一人に浸透し、組織の安全文化の元、効果的に対応されているだろうか? 機能安全に準拠するが故に、組み込んだ対応が、itemとしての処理性能問題に影響を及ぼしているケースも散見している。 機能安全に対応すると言うことは、「準拠する」事が目的ではなく、「安全」な設計を実施し、itemに実装できたことの説明責任を果たすことである。 このことを再度訴求すると共に海外情報も含め講演を行う。

講演:
 一般財団法人 日本自動車研究所
 ITS研究部 次長
 小谷田 一詞 氏
13:50

14:40

セッション 1

安全コンセプト、アーキテクチャ設計の理解とその最適表記法の提案

自動車向け機能安全規格ISO26262において安全設計の根幹をなす安全コンセプト、及びそれを実現するアーキテクチャ設計(HSI含む)につき、それらが何を目指しているのかという視点に立ち戻ることにより、その意味合い・捉え方に対する理解を深め、さらにその理解に基づく最適表記法についても提案する。

講演:
 DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
 機能安全部
 山下 修平氏
 原 秀幸氏
14:40

14:50
休憩
14:50

15:20

セッション 2

ISO26262における定量的メトリックの特質とその対策

ISO 26262 において、ハードウェアの安全設計で必要とされる各定量的メトリックの特質、 これを正しく算定する上でのポイント、特に、従属故障の影響の評価について概説する。

講演:
 DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
 機能安全部 プリンシパル シニア エキスパート
 九州工業大学 情報工学部 客員教授/会津大学 特任教授
  川原 卓也 氏
15:20

16:00

セッション 3

自動車における機能安全性とソフトウエア アーキテクチャの関係

コネクテッドカーの普及、新しいディスプレイ技術の登場、近未来のADASなど、自動車がめまぐるしい進化を続ける中、あらゆる車載ソフトウエアを視野に入れた総合的な自動車の機能安全性がメーカーにとっての大きな課題になっている。本セッションでは、車載システムにおけるISO 26262機能安全性要件の影響と、規格認可への取り組みにプロアクティブに対応するソフトウエア アーキテクチャと設計方法について解説する。

講演:
 QNX ソフトウエア システムズ株式会社
 自動車部門事業開発マネージャ
 中鉢 善樹 氏
16:00

16:15
休憩
16:15

17:00

特別講演

日本のモノづくりと機能安全〜その先にある”日本流”目指して〜

現在の機能安全のアプローチは、一見すると日本のモノ作りとはあわないように思えるが、そのベースとなっている考え方をたどれば決してそうではないことがわかる。ただ、機能安全的なアプローチをとるだけでなく、”日本流”のモノ作りを活かして、その先にいくことをどのように目指していけるのかについて、事例を元に紹介する。

講演:
 慶應義塾大学大学院
 システムデザイン・マネジメント研究科
 准教授
 白坂 成功 氏
17:00

17:20
懇親会セッティング
17:20

18:30

懇親会

 登壇者へのご質問も可能です
 アルコール・軽食をご用意しております

※講演内容、登壇者などプログラム内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

■お問い合わせ先:アイティメディア株式会社 イベント運営事務局
E-Mail: event_em@sml.itmedia.co.jp    TEL: 03-6824-9377

主催

協賛