2014年11月、薬事法が医薬品医療機器等法(薬機法)に改正されました。薬機法では、これまで医薬品とほぼ同様の扱いを受けてきた医療機器が区別されるようになるとともに医療機器に関わる認証の手続きが簡素化されています。政府は、医療機器に焦点を当てた薬事法改正と同期するように、革新的な医療機器の開発を促進するための法律や体制の整備を進めています。2015年4月には、先端医療技術の研究開発を行う「日本医療研究開発機構」も発足しました。
日本には、エレクトロニクスやIT、ロボットなど、医療機器や介護機器の開発に必要な要素技術は豊富にそろっています。しかし、自動車業界や電機業界とは異なり、世界的に有力な医療機器メーカーの数が多いとはいえません。
政府のさまざまな施策は、高齢化が急激に進む日本で今後求められるであろう、先進的な医療機器や介護機器を日本の製造業に生み出してもらうとともに、それらを海外にも輸出してもらうことを目的としています。「国際競争に勝ち抜く革新的な医療機器開発」はまさに国策になっていると言っても過言ではありません。
本セミナーでは、新たな医療機器や介護機器、ヘルスケア機器の開発に取り組んでいる、もしくは開発を検討している技術者を対象に、製品開発に役立つ手法や事例などを紹介します。
基調講演 講師プロフィール | |
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経済産業省 商務情報政策局 医療・福祉機器産業室 室長 土屋 博史 氏 |
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1998年に通商産業省(現在の経済産業省)に入省。これまで、エネルギー政策(省エネ・再生可能エネ推進政策等)、ロボット政策(技術開発、産業振興)、中小企業政策等のほか、内閣官房(総理官邸)に出向。2014年6月、商務情報政策局医療・福祉機器産業室室長(現職)に就任。
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特別講演 講師プロフィール | |
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GEヘルスケア・ジャパン株式会社 グローバルMR事業推進部 部長 田坂 信之 氏 |
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1994年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、技術本部入社。以来MRIのアプリケーション研究、装置開発などに従事。2003年より2年余り、GEヘルスケア・チャイナに出向し、オープンMR製品開発を担当、帰国後2010年MR技術部長に就任。2012年よりグローバルMR事業推進部長として、国内開発の3T MRIの開発をリード。2015年4月、日本から世界に向けた新型3T MRIを発表。
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開催概要 |
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タイトル | 国際競争に勝ち抜く革新的な医療機器開発に向けて |
日時 | 2015年9月18日(金) 13:30~17:00(受付 13:00~) |
会場 | 朝日生命大手町ビル 5F フクラシア東京ステーション 会議室K JR[東京]駅・地下鉄[大手町]駅 地下直結 JR[東京]駅・日本橋口徒歩1分 JR地下鉄[大手町]駅 B6出口直結 |
定員 | 80名 |
対象 | 医療機器開発、設計技術者 ※協賛の競合企業にお勤めの方、および上記対象外の方のお申し込みはお断りすることがございます。予めご了承ください。 |
参加費 | 無料 |
主催 | アイティメディア株式会社 産業テクノロジー事業部 |
協賛 | MathWorks Japan ダッソー・システムズ株式会社 |
※講演内容、登壇者などプログラム内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
プログラム | |
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13:00~ | 受付 |
13:30 ~ 13:35 |
開会挨拶 |
13:35 ~ 14:20 |
基調講演 |
経済産業省における医療機器産業政策について 政府では、医療機器を含む医療関連産業を成長産業と位置づけ、日本経済を牽引する産業に発展させるべく、研究開発の強化や海外展開の推進などを積極的に展開していくこととしている。こうした政府全体の方針を踏まえ、当省が進めている医工連携の推進や革新的な医療機器の開発、「医療機器開発支援ネットワーク」の立ち上げなどの諸施策について説明する。 業界の最新動向をお知らせする。 講演: 経済産業省 商務情報政策局 医療・福祉機器産業室 室長 土屋 博史 氏 |
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14:20 ~ 15:00 |
セッション1 |
国際競争を勝ち抜くためのモデルベースデザインのご提案 モデルベースデザインは国内では特に自動車産業を中心に普及し、国際競争力を維持する上で重要な役割を果たしています。医療機器業界においても、FDAがモデルベースデザインについて紹介するなど広がりを見せており、シミュレーションからコード生成、機能安全/認証までカバーできる環境として注目を集めております。本セッションでは、モデルベースデザインの概要と適用効果について、ユーザー様の事例を交えながらご紹介します。 講演: MathWorks Japan アプリケーションエンジニアリング部 アプリケーションエンジニア 大塚 慶太郎 氏 |
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15:00 ~ 15:15 |
休憩 |
15:15 ~ 15:55 |
セッション2 |
シミュレーション技術を活用した医療機器開発のこれから シミュレーション技術は、直接的な実験が難しい医療機器開発において安全性や製品寿命を検証する有効な手段です。欧米では、シミュレーション結果を用いて承認プロセスと時間の短縮を図る取り組みが加速しています。ダッソー・システムズではライフサイエンスを重要な産業として位置付け、その取り組みと弊社ソリューションを活用した事例をご紹介いたします。 講演: ダッソー・システムズ株式会社 3DSビジネストランスフォーメーション事業部 インダストリー営業第4部 セールスマネージャー 柏原 嘉成 氏 ダッソー・システムズ株式会社 SIMULIAアジアパシフィック シニア・ビジネス・オペレーションスペシャリスト 今村 佳香 氏 |
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15:55 ~ 16:40 |
特別講演 |
先端MRI開発「SIGNA Pioneer」日本から世界へ GEヘルスケアジャパン(株)が日本で開発し、製造・販売を開始した最新鋭のMRI (磁気共鳴画像診断装置)「SIGNA Pioneer」について、開発プロジェクトの背景や搭載されている最新技術を紹介します。外資系企業のGEが日本で医療機器を開発・製造する動機や、「SIGNA Pioneer」のグローバル展開について解説します。 講演: GEヘルスケア・ジャパン株式会社 グローバルMR事業推進部 部長 田坂 信之氏 |
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16:40 ~ 17:00 |
質疑応答 |
講演内容に関する質疑応答 | |
17:00 | |
閉会挨拶 |
※講演内容、登壇者などプログラム内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
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