2015年に経済統合され、6億4000万人(2015年予測)の巨大市場が誕生するとされるASEANでは現在、日本企業の進出が加速しています。完全な統合は当初予定よりずれ込んでいますが、既に緩やかに自由化が進んでいます。文化も経済状況も全く異なる国の集合体でもあるASEANでは、ミクロ(各国事情)とマクロ(ASEAN全域の動向)がビジネスを複雑にするとみられているものの、ヒト・モノ・カネの国境を越えた移動は活性化しており、大きなビジネス機会が開けてくると期待が高まっています。既に日本のプレゼンスが高く、魅力的な市場、言い換えれば、絶対に負けられないASEAN市場で日本企業が成功するためには、どのような経営の舵取り、そしてそれを支えるIT戦略が求められているのでしょうか。
第34回 ITmedia エグゼクティブセミナーでは、積水化学工業の寺嶋一郎 情報システムグループ長をお招きし、ビジネスのダイナミックなグローバル展開を支える同社のIT戦略についてご講演いただきます。また、シンガポールを拠点にローランド・ベルガーのアジアジャパンデスクを統括する山邉圭介シニアパートナーにもご登壇いただき、ASEAN市場攻略の勘所をご紹介いただきます。
講師プロフィール |
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【基調講演 講師】 積水化学工業株式会社 経営管理部 情報システムグループ長 寺嶋 一郎 氏 1979年に積水化学工業に入社、生産管理システム構築等に従事。1985年MIT留学を経て、積水化学の情報子会社(株)アイザックの設立に参画、人工知能を応用した積水化学の工業化住宅のシステム化に貢献する。2000年に化学本体に戻り、情報システム統括責任者としてIT部門の構造改革、全社IT基盤の再構築、ITガバナンス改革等に取り組む。 |
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【特別講演 講師】 株式会社ローランド・ベルガー シニアパートナー アジアジャパンデスク統括 山邉 圭介 氏 一橋大学商学部卒業後、国内系コンサルティング・ファームを経て、ローランド・ベルガーに参画 自動車、部品、建設・住宅、航空、消費財、など幅広い業界において、営業・マーケティング戦略、ブランド戦略、グローバル戦略、事業再生戦略の立案・実行支援に豊富な経験を持つ。近年は、新興国戦略の分野で数多くのプロジェクトを手がける。アジア・ジャパン・デスク担当 |
対象者
一般事業会社および官公庁団体における、経営層/CEO/CIO/事業部門長・課長/経営企画部長・課長/情報システム部門長・課長 など
※ 協賛の競合企業にお勤めの方、個人の方のお申し込みはお断りすることがございます。また、申込多数の場合、対象の方を優先させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
講演プログラム
受付 13:00~13:30 |
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開会挨拶 13:30~13:40 |
浅井 英二 アイティメディア株式会社 エグゼクティブプロデューサー |
基調講演 13:40~14:30 |
先ずはアジア市場から、 かつて積水化学グループのグローバル事業は「地産地消」が中心でしたが、原料価格や為替が大きく変動するなど、ビジネス環境がめまぐるしく変化するようになると、日次での売り上げ把握はもちろんのこと、どの製品をどの工場で生産すべきか、といったことを判断できる経営の見える化のための仕組みが求められるようになってきました。主戦場ともいえるアジア市場においてASEANの経済統合が進めば、生産拠点の移転も含めた、さらなるサプライチェーンの最適化が課題となるでしょう。
寺嶋 一郎 氏 |
セッション1 14:30~15:10 |
グローバル企業の出力環境インフラストラクチャーの最適化 従来総務部門や購買部門中心でコスト最適化が整備されてきた出力環境は、機器の高度化や業務との連携が増えるにつれ管理の複雑化やセキュリティリスク対策の重要性が言われてきました。
山内 浩 氏 |
セッション2 15:10~15:50 |
「メイド・イン・ジャパンの底力」を活かす! 今や自動車業界はグローバルのキーワードを抜きに考えられません。これまで、グローバルにビジネス展開している多くのお客様に携わらせていただきました。その中で、『メイド・イン・ジャパンの底力』である“現場力”は素晴らしいですが、現場で発生する情報を効率良く経営に活かされていないケースを多く見てまいりました。本セッションでは、今、グローバル経営で、何が問題か?その原因は何か?を明らかにし、それを解決するための情報基盤についてご説明いたします。
佐藤 幸樹 氏 |
コーヒーブレイク 15:50~16:00 |
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特別講演 16:00~16:50 |
ASEAN市場の魅力と勝てる戦略 今、世界の目がASEAN市場に注がれています。ASEANは魅力にあふれる市場である一方、グローバル競争が激しさを増しており、変化のスピードも速く、また文化や経済状況も異なる国の集合体でもあり、とても難しい市場とも言えます。しかし、日本企業にとってASEAN市場は非常に重要であり、歴史的な関係性を踏まえても日本企業の強みを生かして戦える市場です。ASEAN市場で「勝てる戦略」「利益を出せる戦略」をどう描けばいいのでしょうか。シンガポールに駐在し、日本企業のASEAN進出を数多くサポートしている山邉氏が具体例を交えて解説します。
山邉 圭介 氏 |
※登壇者、タイムテーブルが変更になる場合がございます。予めご了承ください。