オフィスやキャンパスに閉じたネットワークセキュリティの考え方は、もはや過去のものになりつつあります。コンピュータだけでなく、さまざまなモノが組織や地域を越えてつながるIoT時代が到来しようとしているからです。IoTによるデジタル化は、サプライヤーチェーン全体の見える化と最適化をもたらす半面、取引先の脆弱性が部品の供給停止、バリューチェーン全体の麻痺へとつながるリスクも孕んでいます。鉄鋼メーカーの事故が自動車メーカーを操業停止に追い込んだニュースは記憶に新しいところです。

第36回 ITmedia エグゼクティブセミナーでは、IoT時代の到来でさらに高まるサイバーセキュリティのリスクをどう管理すべきかはもちろんのこと、セキュリティを品質のひとつとして定義し、競争優位に生かす、新たな取り組みについて議論していきます。


基調講演 講師プロフィール

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
安全保障経済政策
執行役員
國分 俊史 氏


社会課題を起点とした「ルール形成戦略」の第一人者として通商政策の支援や政・官・民の連携によるイシューエコシステム作りをさまざまな社会課題について推進。近年は、安全保障経済政策のアドバイザーとして政府の委員等も務める。日本企業の弱みである安全保障経済政策やルール形成を切り口としたグローバル戦略の立案から世界各国のポリシーメーカーとの連携まで取り組んでいる。

特別講演 講師プロフィール

株式会社ラック
サイバー・グリッド・ジャパン
サイバー・グリッド研究所
リサーチャー
渥美 清隆 氏


1969年生まれ。1998年豊橋技術科学大学工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。1998年静岡大学電子科学研究科助手。2001年静岡大学総合情報処理センター講師。2005年鈴鹿工業高等専門学校情報処理センター准教授。2016年株式会社ラック、リサーチャー。IoTデバイスの脆弱性やIoTを運用する上での脅威に関する研究に従事している。

対象者

経営層/CEO/CFO/事業部門長 課長/経営企画部長 課長/情報システム部門長 課長

※ 協賛の競合企業にお勤めの方、個人の方のお申し込みはお断りすることがございます。また、申込多数の場合、対象の方を優先させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。


講演プログラム

受付
13:00~13:30
 
開会挨拶
13:30~13:40
浅井 英二
アイティメディア株式会社
エグゼクティブプロデューサー
   
基調講演
13:40~14:30
競争力の決定打、それがサイバーセキュリティ

米国の安全保障政策が日本企業にとっても新たな機会を生み出すことはよく知られています。アジア太平洋地域重視の、いわゆる「リバランス」もその良い例です。今後、この地域ではさまざまな分野で巨大なインフラ投資が見込まれる一方、その性質上、サイバーセキュリティに関しても一定の基準を満たすことが求められるはずです。それは克服すべきチャレンジですが、むしろ、そうしたセキュリティ基準をいち早く満たし、品質のひとつとして取り込むことで、日本企業は競争力を高めることができます。日本が誇るインフラ技術に「セキュリティ」という品質を定義し、アジア地域での競争力をさらに強化すべきときです。

國分 俊史 氏
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
安全保障経済政策
執行役員
セッション1
14:30~15:10
ソフトウェアUTMで実現するIoT時代のセキュリティ対策

IoT時代にはそれ相応のリスクが存在します。本セッションではIoT時代に潜むセキュリティのリスクと対策をご紹介します。キヤノンITソリューションズが提供するクラビスターは、アプライアンス製品に加え、ソフトウェアでの提供も可能なUTMです。ファームウェアのサイズが非常に軽く、リソースの限られるIoTデバイスのセキュリティ確保を実現します。

西浦 真一 氏
キヤノンITソリューションズ株式会社
基盤・セキュリティソリューション事業本部 セキュリティソリューション事業部
セキュリティソリューション第二技術部 プレサポート課
主任
セッション2
15:10~15:50
スマートTVの脆弱性を例とするIoTセキュリティの影響とモバイル・セキュリティ対策の指針

2015年夏、チェック・ポイントのセキュリティ・リサーチ・チームは、スマートTVを利用するためのデバイスに関する脆弱性を発見しました。約500万のユーザを持つデバイスでの脆弱性悪用の可能性は、今後のIoT環境での深刻な影響を考えさせられます。本セッションでは、IoT、モバイルおよびICS重要インフラを含めセキュリティの考慮点を解説します。

卯城 大士 氏
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
セキュリティ・エバンジェリスト
コーヒーブレイク
15:50~16:00
 
特別講演
16:00~16:50
ビジネスの企画時から考えるIoTセキュリティ

IoTサービスを提供する側にせよ、利用する側にせよ、ビジネスがIoTに依存するようになると、IoTシステムのセキュリティは看過できない問題となります。デバイスや回線のリソースは小さく、セキュリティ管理に割り当てられる量は決して多くありません。ビジネスを継続するためには、ビジネスを始める前の企画段階で実装と運用の両方について十分検討する必要があります。本講演では脅威分析を元にIoTビジネスのセキュリティ上の考慮点のヒントをお伝えします。

渥美 清隆 氏
株式会社ラック
サイバー・グリッド・ジャパン
サイバー・グリッド研究所
リサーチャー

※登壇者、タイムテーブルが変更になる場合がございます。予めご了承ください。