海外事例に学ぶ、デジタル変革を実践する企業になるには何をしたらよいのか?
中古車販売の「ガリバー」が挑むシェアリングエコノミーとは?

経済統合が順調に進めば、6億人から7億人の巨大市場が誕生するとされるASEANでは、ヒト・モノ・カネの国境を越えた移動が活性化しており、日本企業の進出も再び加速しようとしています。既に日本のプレゼンスが高く、魅力的な市場、言い換えれば、絶対に負けられないASEAN市場で日本企業が成功するためには、どのような経営の舵取りが求められているのでしょうか。

一方、世界的な潮流として注目されるのが、デジタル化やシェアリングエコノミーの潮流です。UberやAirbnbといった創造的破壊者、いわゆる「ディスラプター」がさまざまな業界のビジネスを変革し始めているのはご存じのとおりですが、その存在感はASEANにおいても増してきています。むしろ、その勢いは日本以上で、例えば、インドネシアではバイクタクシー予約のGojekのようなベンチャー企業が急成長しています。シェアリングエコノミーは大量生産・大量消費とは異なる新たな市場を生み出すだけでなく、顧客との「ラストワンマイル」の課題を解決してくれる切り札になるかもしれません。

このようなデジタル変革で後れを取ると、日本がいくらブランド的、地理的にも有利であっても致命的な遅れをとってしまう可能性があります。負けられないASEAN市場において勝ち抜くためのヒントを、シェアリングエコノミーに学び、新たな価値創造と事業機会を考えます。

基調講演 講師プロフィール

株式会社ローランド・ベルガー
シニアパートナー アジアジャパンデスク統括
山邉 圭介 氏

一橋大学商学部卒業後、国内系コンサルティング・ファームを経て、ローランド・ベルガーに参画。自動車、部品、建設・住宅、航空、消費財、など幅広い業界において、営業・マーケティング戦略、ブランド戦略、グローバル戦略、事業再生戦略の立案・実行支援に豊富な経験を持つ。近年は、新興国戦略の分野で数多くのプロジェクトを手がける。アジア・ジャパン・デスク担当

特別講演 講師プロフィール

株式会社 IDOM(旧会社名:株式会社ガリバーインターナショナル)
執行役員
新規事業開発室室長
北島 昇 氏

2007年にガリバーインターナショナル入社。経営企画、マーケティング改革、店舗フォーマット開発、事業投資などの幅広い業務に従事。
現在、執行役員/新規事業開発室室長として、コネクティッドカー事業、C2C事業、アクセラレータープログラムの運営、サブスクリプション事業の立ち上げを行っている。

対象者

経営者、経営企画の方、社内情報システムの運用・方針策定する立場の方
Sierおよび企業情報システム部門の企画担当者、運用管理者など

※ 協賛企業の競合企業にお勤めの方、個人の方のお申し込みはお断りすることがございます。
※ 申込多数の場合、対象の方を優先させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。


講演プログラム

受付
13:50~14:20
 
開会挨拶
14:20~14:30
テルストラ・ジャパン株式会社 Director( ディレクター) 青木 康二 氏
アイティメディア株式会社 エグゼクティブエディター 浅井 英二
アナリスト基調講演
14:30~15:00
優れたカスタマーエクスペリエンスで、デジタルトランスフォーメーションを加速する
デジタル環境下でのカスタマーエクスペリエンスが、新たなスタンダードとして、あるいは恒久的なものとしてアジア全土に広がりつつあり、その牽引役はモバイル技術です。顧客はすでに、オンラインとオフラインのギャップには満足できなくなっています。このような顧客を満足させ、維持していくためには、企業自身がトランスフォーム(変革)していく必要があると同時に、テクノロジーのリーダー企業として、顧客がトランフォームすることを手助けする必要があります。デジタルカスタマーエクスペリエンスを高め、デジタル技術の利用によって迅速で業務効率の高いサービスを今以上に、しかも早く顧客に提供することが求められているのです。
このプレゼンテーションでは、フォレスターのビジネステクノロジーチーム及びマーケティングリーダーシップチームが、その実践から得られた知見によって、以下のような問にお答えします。

・デジタルトランスフォーメーションとは何か、なぜ企業は顧客の要望に応えなければならないか
・デジタル技術を理解することで顧客の要望に応えている企業の例
・デジタル企業になるためのロードマップ


フレデリック ギルソン 氏
フォレスター社
ヴァイスプレジデント、リサーチデレクター

 
セッション1
15:00~15:20
デジタル競争時代を勝ち抜くために
新たな競合や新たな技術によって、デジタルによる大きな変革の波が押し寄せている現代、企業のデジタルトランスフォーメーションは待ったなしの状況です。それは企業の生死が決まる大きな選択です。企業をデジタルに移行させるには、例えば高品質ICTインフラストラクチャをどうするか、テクノロジーに明るい従業員をどう育てるか、デジタルに強い第三者企業との協働はどうするか、デジタルプラットフォームは何を選択し、そのプラットフォーム利用者間のコミュニティーへどのように参画するかなどの点を確実にプランしなければなりません。このプレゼンテーションでは、テルストラの最新のリサーチ結果から分かったデジタル変革の内容と、デジタル時代において、企業が繁栄し成長していくためのヒントをお届けします。

サンデ バル 氏
テルストラ グローバルエンタープライス&サービス
CIO
 
基調講演
15:20~16:00
ASEAN市場の魅力と勝てる戦略
今、世界の目がASEAN市場に注がれています。ASEANは魅力にあふれる巨大な市場である一方、現地のコングロマリットやグローバル企業の進出によって競争が激しさを増しています。変化のスピードも速く、また文化や経済状況も異なる国の集合体でもあり、とても難しい市場とも言えます。しかし、日本企業にとってASEAN市場は非常に重要であり、歴史的な関係性を踏まえても日本企業の強みを生かして戦える市場です。ASEAN市場で「勝てる戦略」「利益を出せる戦略」をどう描けばいいのでしょうか。シンガポールを拠点にローランド・ベルガーのアジアジャパンデスクを統括する山邉圭介シニアパートナーが、具体的な事例を挙げながら、ASEAN市場で勝てる戦略をご紹介します。

山邉 圭介 氏
株式会社ローランド・ベルガー
シニアパートナー アジアジャパンデスク統括
 
休憩
16:00~16:10
 
Tech Talk
16:10~16:50
改革の力を引き出す、デジタルパートナーシップの構築
デジタル時代においては、販売と流通に依存する従来型のビジネスネットワークだけでは十分ではありません。英国の国際経済誌「The Economist」の企業間部門のコンサルタント企業であるEconomist Intelligence Unit とテルストラの共同研究によれば、成功するデジタルビジネスパートナーシップには5つのルールが必要です。このパネルディスカッションでは、テルストラのビジネスパートナーと共に、この5つのルールを実践に活かすための方策を議論します。それは以下のような質問への答えとなるはずです。

1. 企業のデジタル戦略を推進するために必要なものは何か。
2. 従来型のビジネスパートナーシップとは違う協調関係をどうやって構築すればいいか。
3. 複数のビジネスパートナーと協調し、どうやって新しいテクノロジーを発掘しそれをビジネスに活かしていくか。
4. 弱みを認め、それを企業の知見として活かしていくことは、特にアジアの企業にとっては難しい。パートナーとビジネスを伸ばすために、そのような学びをどのように活かしていくか。またどのような知識があれば、パートナーとのデジタルビジネスが伸びるのか。
5. デジタルビジネスパートナーとの協働や成果を、どのようなROI(指標)で測ることが妥当か。


●パネリスト
ビジネスパートナー:Tigerspike Co., Ltd. Head of Production 村岸 史隆 氏
ビジネスパートナー:コニー セールスエンジニア/ テクニカルリーダー 岡部 哲郎 氏
ビジネスパートナー:Near Pte. Ltd. ノベーションリード 若挟 健一 氏
テルストラ・ジャパン株式会社 Director( ディレクター) 青木康二 氏
●モデレーター
アイティメディア株式会社 エグゼクティブエディター 浅井 英二
 
特別講演
16:50~17:30
元祖ディスラプターの「IDOM」、シェアリングエコノミーに挑む
少子化が進む中、国内の自動車市場は縮小していくとみられています。その一方、デジタルテクノロジーの浸透や価値観の多様化もあって、新たな市場も生まれようとしています。それは、20世紀を繁栄に導いた「所有」経済に代わって台頭しつつある「シェアリングエコノミー」であり、カーシェアリングはその代表格です。ご存じのようにUberは瞬く間に世界最大のプレーヤーになり、自動化技術の開発を急ピッチで進めるGoogleは全く新たな交通システムとして自動車を再定義しようとしています。中古車の買い取りというビジネスに変革を起こした株式会社ガリバーインターナショナルは、新たな市場に挑むべく、社名も「IDOM」に変更、月額定額でクルマ乗り換え放題の「NOREL」事業をスタートさせました。市場が大きく変わろうとしている国内はもちろんのこと、「所有」へのハードルが高く、カーシェアリングが受け入られる素地のあるASEAN市場も視野に入れています。

北島 昇 氏
株式会社 IDOM(旧会社名:株式会社ガリバーインターナショナル)
執行役員
新規事業開発室室長
休憩・移動
17:30~17:40
 
情報交換会
17:40~18:30
* 軽食とお飲物をご用意しております。情報交換会にご参加の方1名に抽せんで、Apple Payと耐水性能が付いた「Apple Watch Series 2」をプレゼントします。どうぞご参加下さい。

※登壇者、タイムテーブルが変更になる場合がございます。予めご了承ください。


共催


ITmedia エグゼクティブ



テルストラ・ジャパン株式会社


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